黒番、白番、あなたはどっち?



こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「黒番、白番、あなたはどっち?」をご紹介いたします。

 


 


投票アンケート

現在の囲碁のルールでは、コミは6目半となっております。

あなたは、先番で布石の主導権を握れる黒番がすきですか?

それとも、6目半のハンデをもらえる白番が好きですか?

みなさんのご投票をお待ちしております。


コミについて

コミとは、手合いが互先(たがいせん)の場合、先手(黒番)が後手(白番)に対して6目半(6.5目)のハンデを負うことです。

このハンデを負うことを「コミを出す」といいます。

例えば、黒70目、白65目を獲得して終局となった場合、コミを入れると白の1目半(1.5目)勝ちとなります。

つまり、盤面で黒が白より7目多い場合は黒の半目勝ち。

盤面で黒が白より6目多い場合は黒の半目負けとなります。

コミに「半目(0.5目)」をつけているのは、同じ目数になった場合の引き分け(持碁)を生じさせず、勝敗を決定させるためであります。


コミの変遷

コミの変遷(大まかに)

江戸時代:コミなし

昭和初期:4目半

1964年~:5目半(旧名人戦ではコミ5目。ただしジゴは白勝ち)

2002年~2004年:6目半

江戸時代でも先番有利は理解されていました。

ゆえに2局を1セットとし、黒白をお互いに持って公平さを保っておりました。

6目半になった理由は、それまでの黒の勝率が若干高かったためであります。


プロ棋士の黒白の勝率

棋道webトピックスより

【プロ棋士の黒白の勝率】

2020年:黒50.27%、白49.73%

2021年:黒49.78%、白50.22%

2022年:黒49.63%、白50.37%

2023年:黒50.44%、白49.56%

平 均 :黒50.28%、白49.72%(サンプル数82004局)

ほとんど50%ですから、6目半のコミは、うまい具合にできてるように思えます。


アマ(素人)とプロ(玄人)

しかしながら、先ほどの勝率データは、高い技術と知識を持ったプロ棋士の対局によるものです。

これが、我々アマチュアを含めての結果であれば、6目半のコミは神と呼べるかもしれません。

マチュアの棋力は級位者から県代表クラスまで幅広い棋力分布となっております。

私は棋力帯が下がるほど、「攻めは好きだが、シノギは苦手」という方が多いのではないかと予想しております。

私の勝手な妄想ですが、アマチュアは6目半のコミを出しても、「黒番を持って攻めたい」とか「布石の主導権を取りたい」ゆえに「黒番を持ちたい」と思う方が多数いらっしゃるのではないかと思っております。

現に私は、以前ほどではないにしても、今でもネット碁で白番が当たると舌打ちしてしまいます。

そこで、みなさんにアンケート投票を実施して、みなさんのお考えをお聞きしたく思いました。

この記事だけでは、投票結果が埋もれてしまいますので、トップページにも投票アンケートを掲載することといたします。

ぜひとも、ご投票のほどよろしくお願いいたします。


コミに関連する用語

「盤十」(ばんじゅう):

形勢判断で目算し、黒が盤面で10目ほど勝ってるときに略して「盤十」と囲碁番組の解説時にときどき出てきました。

私がよく耳にしていた当時は、コミは5目半でしたので、盤十だと黒が4目半のリードであり、プロの対局だと勝勢(ヨセでの逆転不可能)の意味で使われておりました。

「逆コミ」:

「逆コミ」とは、白をもつ上手がハンデを出すことです。

パンダネットでは、段級位が1差の場合、白が5目半のコミを出すルールとなっております。

初段氏と二段氏の対局では、白の二段氏が5目半のコミを出します。白の二段氏は盤面6目勝ちでやっと半目勝ちとなります。

「持碁」(ジゴ):

引き分けのことです。コミのない時代は盤面で同数であれば持碁の引き分けでした。6目半のコミがある現在では持碁はありえなくなりました。

ただし、「盤面持碁」と表現することがあります。「盤面持碁」は現在であれば、コミ分の6目半白の勝ちとなります。

私見でありますがアマチュアの場合わざわざ、半目差で勝負付けしなくてもよいのではないかと思っています。コミ7目or6目にして「持碁」があってもよいかと思っております。だって、半目差で負けたら悔しいじゃないですか。(笑)

その他:

黒が7目以上盤面で勝てそうな局面を「コミが出る」逆に盤面で7目以上で勝てそうにない局面では「コミが出ない」と表現いたします。

また、盤面で黒が勝っていても「コミが出ない」状況を白の立場から「コミがかり」といいます。白の立場で盤面では負けているがコミのおかげで勝てそうな形勢のときに白番が使います。


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